未分類

【歌詞考察】n-buna『ウミユリ海底譚』「海」と「空」に宿る正体不明の視線と歌声

n-buna『ウミユリ海底譚』歌詞考察。海と空はなぜ舞台となったのか。語り手を「人ならざるもの=ボーカロイド」とする視点から、その謎を紐解く。
DECO*27

【歌詞考察】DECO*27『モザイクロール』「倫理」の向こう側という原点

DECO*27『モザイクロール』は終わりゆく恋の歌なのか。それとも始まることさえ許されなかった関係の断片なのか。倫理と欲望の境界線から、この名曲を批評的に読み直す。
稲葉曇

【歌詞考察】稲葉曇『超深淵帯』千変万化の「あたし」の正体と祈り

稲葉曇『超深淵帯』を「補完」と「生成」の二重の夢から読み解く。千変万化する「あたし」の正体と祈りを追う批評的考察。
内緒のピアス

【歌詞考察】内緒のピアス『ラベル / 星界』「壊して、定義して」の欲望

内緒のピアス『ラベル / 星界』は、「暴かれたい」「壊されたい」という語りの裏で、「定義されたい」「名付けられたい」という切実な欲望を描く。ラベルが中身を決める時代に、語り手は何を差し出し、何を手放しているのか。その快楽と痛みの構造に迫る。
OSTER project

【歌詞考察】OSTER project『ストレートネック』整骨院で人生を否定された夜に

まっすぐに生きることは、いまや「矯正」されるべき歪みなのか──OSTER project『ストレートネック』は、社会の中で浮いてしまう“正直者”たちの心の叫びを描く。整骨院という皮肉なモチーフを通じて、自尊を守ることの難しさと、その小さな誇りを浮かび上がらせる一曲である。
いよわ

【歌詞考察】いよわ『わたしは禁忌』「触れたいのに、触れてはいけない」という拒絶とぬくもり

いよわ『わたしは禁忌』は、「寒さ」「禁忌」「幽霊」といったモチーフを通じて、社会の外に立たされた語り手の孤独と葛藤を描く。本記事では、“壊れている自分”を理解されることへの恐れと、なお誰かを愛してしまう矛盾を丁寧に読み解き、現代の「触れられなさ」に潜む感情の複雑さを照らし出す。
DECO*27

【歌詞考察】DECO*27『弱虫モンブラン』“本当”が信じられない夜に

愛した記憶が消えていく。「本当」の感情が信じられなくなる。DECO*27の『弱虫モンブラン』は、そんな“感情の不確かさ”に揺れる私たちの心に鋭く触れる。自己喪失、矛盾する言葉、そして愛という名の契約——甘くて脆い「弱さ」の奥に宿る、もう一つの強さを掘り起こす。
LOL

【歌詞考察】LOL『レビテト』承認と毒の倫理

LOLの楽曲『レビテト』は、承認への飢えとそれを否認する毒の言葉が交錯する、現代的な自己愛の歌だ。「鏡」「数字」「幻想」を通じて生を確かめる語り手の姿を読み解くことで、欺瞞に満ちた感情のリアルが立ち上がる。本稿では、人格モード批評スタイルに基づき、彼女の中にある“生きたい”という声を静かに拾い上げていく。
しゃいと

【歌詞考察】しゃいと『聖人君子でありたい』―善性と暴力の間に立ち尽くす者たちへ

「良い子」であることは祝福か、それとも呪いか──しゃいとの楽曲『聖人君子でありたい』は、現代社会における“理想的な人格”の押しつけと、その背後に潜む暴力性を鋭く描き出す。笑顔を仮面にして生きることの代償、その静かな降参を読み解く。
ぬゆり

【歌詞考察】ぬゆり『ロウワー』言えなかった気持ちの祈りと、壊れそうな繋がりのかたち

言いたかったことを飲み込み、守りたかったものを胸に沈める。ぬゆりの『ロウワー』は、すれ違いや断絶を前提としながらも、それでも繋がりたいと祈る語り手の姿を描き出す。言葉にならない感情の澱を抱えて、壊れないために願い続ける、静かで切実な記録。