ツキミ

【歌詞考察】ツキミ『フォニイ』─嘘と“私”の境界線で踊る声

ツミキによるボーカロイド楽曲『フォニイ』は、2021年に発表されて以降、異例のスピードで再生数を伸ばし、瞬く間に「現代的虚構の象徴」とも呼ぶべき存在となった。この楽曲は、たんに「嘘をつく少女」の物語ではない。それは、自己と他者の関係性が希薄になり、世界そのものがフェイクで満ちているという“現代の不安”を映し出す歌である。
カンザキイオリ

【歌詞考察】カンザキイオリ『命に嫌われている。』生きることのエラーを抱きしめて―〈アフター系〉の萌芽と詩学

2017年に投稿されたカンザキイオリの楽曲『命に嫌われている。』は、瞬く間に多くのリスナーの心をとらえた。ここでは、本作を一つの“励ましの歌”としてだけでなく、「終わってしまったものを前提に、それでも生きることを続けてしまう存在」に関する物語として捉え直したい。
柊マグネタイト

【歌詞考察】柊マグネタイト『テトリス』――崩れ落ちるブロックの狭間で、わからなさを抱きしめる

柊マグネタイト『テトリス』は、半年を経た今も動画サイトで日々コメントを積み上げている。ここでは『テトリス』の歌詞の残酷さを浮き彫りにしていく。ブロックが一瞬で底へ落ちるように、私たちの言葉や感情もセーブの余地なくネットの地表に叩きつけられる残酷さを。
吉田夜世

【歌詞考察】吉田夜世『オーバーライド』──「上書き不能」の時代を歌い継ぐ

2023年末に公開された吉田夜世のボカロ曲 『オーバーライド』 は、開幕早々に〈ガチャ〉のメタファーを突き立てる。本論では歌詞から、この〈ガチャ〉のメタファーを通じて『オーバーライド』が何を訴えているのか、その秘密を考察していく。
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