ピノキオピー

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【歌詞考察】ピノキオピー『神っぽいな』—「“ぽい”の深淵とちいさな祈り

021年の年の瀬に公開されたピノキオピーの『神っぽいな』は耳に残るメロディや鋭い歌詞以上に、たった一語の “ぽい” がわたしたちの暮らし方そのものをそっと映している。この曲は問う。「誰かに見せるための“それっぽい自分”をつくる時、心の芯はどうなっているのか?」と。
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【歌詞考察】ピノキオピー『超主人公』「主人公 or DIE」の檻を破壊せよ――〈アフター系〉の余震と〈他者のリスク化〉の閾値

ピノキオピーのボカロ曲『超主人公』(2022)は、Hero と Mob を二項対立で迫り、〈主人公 or DIE〉という極端な選別ロジックを反復させる。本曲を取り上げる理由は明快だ。この空疎な無限ループのなかにどのような希望があるのかを歌詞から探るのである。